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開花寝言

カイカセンゲンのイベント告知をしたりキャラ語りをしたりする雑多なブログです

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熱田神宮に行きました

熱田神宮に、次郎太刀(千代鶴国安)を見に行ってきました。
キャラクターとして次郎ちゃんが結局色々あってもやっぱり好きだったという下心もありつつ、本体のゲームに関して自分の中で色々な思いが移り変わっていて複雑な気持ちでいたのを、今年は四年に一度の次郎太刀公開の年ということと、感情に踏ん切りをつけたかったのもあり日帰りで名古屋まで足を運んでみました。

11時前くらいに名古屋に着き、まずは熱田神宮の御本尊に参拝。正月もだいぶ過ぎたとはいえなかなかの賑わいで、地元に根ざした大社なのだなと思いました。緑が生い茂っていて寒すぎず暑すぎず気持ちのいい空間でした。
参拝とお神籤、御守り購入を済ませいざ宝物館。建物は大きくなかったのですが外にはみ出す行列がなかなか進まない人気でした。
入り口入るとすぐにエントランスで太郎太刀が出迎えてくれました。本当に長い、大きい(展示ショーケースの前にゆうに6人くらいは同時に見れてました)これだけは撮影できるようだったので、沢山撮ってきました。

ずっと常設で一番手前にいるからなのか、刃はあまり金属という雰囲気がせず、むしろ存在感としては破魔矢とか、儀礼用の大きな鈴とか、錫杖とか、そういうものに近い暖かい空気を感じます。
しばらく特設展を進んだ先に次郎太刀がいました。四年間じっと外に触れずにいたためのあるのか、金属の張りつめた鋭さ、刃紋の波のひとつひとつの色濃く華やかな咲き方、どれもさっきの太郎太刀とはうってかわって緊張感と厳しさを覚えました。また、鞘のやはりとても太く長いさまと塗られた朱の柔らかい鮮烈な色はとても頼もしく、心強く揺るぎないものとしてその空間にあるような気すらします。
少し列の後ろからじっと見つめ続けていたら刃先のすこし横に小さな刃こぼれがあって、この刀は何かを切ったんだと思った瞬間次郎太刀の長い刀身から純度の高い鉄の酸化する匂いがすることに気づいてまるで次郎太刀の中に血潮が流れて息づいているような錯覚すらしました。

また、同じ展示の中に松崎天神縁起(菅原の道真公を描いた絵物語)があり、それもとても心牽かれました。
何より、絵の描線と日本画の岩絵の具の色の美しさ。線に迷いが無いし登場人物の表情と柔らかな植物の描き方が横の本文を読めなくてもとても内容の感情を伝えてきて今も図録を読み返しています。

神社という場に一企業が作ったキャラクターが好きという理由で行くのに後ろめたさがなかったわけではないのですが、こうしてその切っ掛けで時期を調べ足を運び美術品そのものが現存するうちに出会えたということがとても感慨深くて、帰りの道では満たされた気持ちで一杯です。
刀については本当に素人でなにも知らずでの突撃旅行でしたが、時間や色んな関係で入り口のゲームから離れててもこういう形で想いを馳せることができればと少し思いました。

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